ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red – Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

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ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所mtSOX Deep Red – Mitochondrial Superoxide Detection

05 細胞染色用色素

mtSOX Deep Red – Mitochondrial Superoxide Detection

ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

  • 細胞染色用色素
  • 細胞機能解析
  • ミトコンドリア関連

ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素

  • ミトコンドリアスーパーオキサイドを長波長励起(Deep Red)で検出可能
  • 緑色や赤色の蛍光色素と共染色が可能
  • スーパーオキサイドとの選択性が高い
  • 製品コード
    MT14  mtSOX Deep Red – Mitochondrial Superoxide Detection
容 量 メーカー希望
小売価格
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和光純薬
100 nmol ¥21,400 348-09851
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技術情報

既存試薬との比較

活性酸素種に対する反応選択性

mtSOX Deep Redと既存品(T社)の各活性酸素種(ROS)に対する反応性を比較しました。既存品と比べてmtSOX Deep Redはスーパーオキサイド選択性が高いことが確認されました。

ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

また、mtSOX Deep Redは既存品よりも長波長の蛍光を発するため、これまで困難であったミトコンドリア膜電位染色色素(JC-1色素MT09, TMRE, MT-1色素MT13)との共染色が可能です。

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参考文献

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文献No. 対象サンプル 装置    引用(リンク)
1) 細胞
(ラット腎近位尿細管細胞)
蛍光顕微鏡 D. Sun, S. Cui, H. Ma, P. Zhu, N. Li, X. Zhang, L. Zhang, L. Xuan, J. Li, "Salvianolate ameliorates renal tubular injury through the Keap1/Nrf2/ARE pathway in mouse kidney ischemia-reperfusion injury", 2022J. Ethnopharmacol., doi:10.1016/j.jep.2022.115331.
2) 細胞
TIG-1 Cell (老化研究用) ヒト胎児肺由来線維芽細胞
蛍光顕微鏡 Y. Fujita, M. Iketani, M. Ito, I. Ohsawa, "Temporal changes in mitochondrial function and reactive oxygen species generation during the development of replicative senescence in human fibroblasts", 2022, doi:10.1016/j.exger.2022.111866.
3) 細胞
(MIN6-M9)
蛍光顕微鏡 R. Inoe, T. Tsuno, Y. Togashi, T. Okuyama, A. Sato, K. Nishiyama, M. Kyohara, J. Li, S. Fukushima, T. Kin, D. Miyashita, Y. Shiba, Y. Atobe, H. Kiyonari, K. Bando, A. S. Shapiro, K. Funakoshi, R. N. Kulkarni, Y. Terauchi, and J. Shirakawa, "Uncoupling protein 2 and aldolase B impact insulin release by modulating mitochondrial function and Ca2+ release from the ER", 2022, iScience,  doi:10.1016/j.isci.2022.104603.
4) 細胞
(内皮細胞)
蛍光顕微鏡 A. Patel, M. Simkulet, S. Maity, M. Venkatesan, A. Matzavinos, M. Madesh & B. R. Alevriadou, "The mitochondrial Ca2+ uniporter channel synergizes with fluid shear stress to induce mitochondrial Ca2+ oscillations", 2022, Sci. Rep., doi:10.1038/s41598-022-25583-7.
5) 細胞
(BV2)
蛍光顕微鏡 Y. Yan, R. Zheng, Y. Liu, Y. Ruan, Z. Lin, N. Xue, Y. Chen, B. Zhang, J. Pu , "Parkin regulates microglial NLRP3 and represses neurodegeneration in Parkinson's disease", Aging Cell2023, doi:10.1111/acel.13834.
6) 細胞
(B細胞)
フローサイトメーター Y. F. Yazicioglu, E. Marin, C. Sandhu, S. Galiani, I. G. A. Rza, Mohammad Ali, B. Kronsteiner, E. B. Compeer, M. Attar, S. J. Dunachie, M. L. Dustin, A. J. Clarke, "Dynamic mitochondrial transcription and translation in B cells control germinal center entry and lymphomagenesis", Nat. Immunol.2023, doi:10.1038/s41590-023-01484-3.

よくある質問

Q

使用回数の目安を教えてください。

A

使用回数の目安は以下をご参考ください。
・96-well plate: 1枚
・ibidi 8-well plate: 6枚
・35 mm dish: 5枚

Q

mtSOX Deep Redの検出原理を教えてください。

A

mtSOX Deep Redはスーパーオキシド選択的に酸化され発蛍光する色素です。
さらに、本色素は膜電位依存的に細胞内のミトコンドリアに局在するため、ミトコンドリアのスーパーオキシドを特異的に検出することができます。
スーパーオキシド誘導に伴いミトコンドリアの膜電位が消失する場合、反応後の色素は核小体や細胞質に分散します。

Q

培地以外でWorking solutionの調製は可能ですか?

A

可能です。培地以外でしたらHBSSやPBSをご使用いただけます。

Q

検出可能な検出器と適切なフィルターを教えてください。

A

共焦点レーザー顕微鏡、落射型蛍光顕微鏡、プレートリーダーで検出可能です。

・共焦点レーザー顕微鏡
Ex/Em: 561/640-700 nm (赤色色素と共染色しない場合)
Ex/Em: 633/640-700 nm (赤色色素と共染色する場合)

・落射型蛍光顕微鏡
TxRedフィルター
Ex/Em: 540-580/590-670 nm 

・プレートリーダー
Ex/Em: 535–565/660–690 nm

Q

刺激後の染色は可能ですか?

A

ミトコンドリア膜電位が低下しない条件であれば可能です。
本色素は膜電位依存的にミトコンドリアに集積します。そのため刺激により膜電位が低下する場合は、刺激後の染色ではミトコンドリアに集積できず正確なスーパーオキシドの検出ができません。
上記特徴から、小社では刺激前染色を推奨しております。

Q

老化細胞を観察するとミトコンドリア以外の蛍光が観察されます。何を気を付ければいいですか?

A

以下の2点をご確認ください。

(1)観察条件
    染色した細胞と未染色の細胞を準備し、自家蛍光が出来るだけ少ない条件で観察してください。

(2)染色濃度
    細胞によってmtSOXの至適濃度が異なります。1~10 μmol/lの範囲を目安にご検討ください。

   (参考)
 TIG-1細胞(ヒト胎児肺由来線維芽細胞, 継代数14)を1, 10 μmol/l mtSOXにて染色し観察したところ、1 μmol/lの方がより自家蛍光の影響が少ない状態で観察できました。

    ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

 <データ提供>
 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 藤田 泰典 先生

 

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取扱条件

規格
性状: 白色~淡紫色固体
確認試験: 試験適合
含量: 試験適合
取扱条件
保存条件: 冷蔵
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関連製品

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    耐光性トータルROS検出キット

    ROS Assay Kit -Photo-oxidation Resistant DCFH-DA-

  • ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

    MT-1ミトコンドリア膜電位検出キット

    MT-1 MitoMP Detection Kit

  • ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

    トータルROS検出キット

    ROS Assay Kit -Highly Sensitive DCFH-DA-

  • ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

    マイトファジー検出キット

    Mitophagy Detection Kit

  • ミトコンドリア スーパーオキサイド検出用蛍光色素 mtSOX Deep Red - Mitochondrial Superoxide Detection 同仁化学研究所

    マロンジアルデヒド測定キット

    MDA Assay Kit

免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所

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免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所MitoBright IM Red for Immunostaining

05 細胞染色用色素

MitoBright IM Red for Immunostaining

免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所

  • 細胞染色用色素
  • 細胞機能解析
  • ミトコンドリア関連

免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red

  • 免疫染色法と共染色できる
  • 固定化・膜透過処理後もミトコンドリアに滞留しやすい
  • 血清培地中で染色できる
  • 製品コード
    MT15  MitoBright IM Red for Immunostaining
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
20 μl ¥12,800 345-09861
20 μl x 3 ¥26,800 341-09863
  • 免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所
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マニュアル

  • 取扱説明書 日本語
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技術情報

免疫染色法との共染色

既存の低分子ミトコンドリア染色試薬には、免疫染色法と共染色する際に鮮明さに課題がありました。これは、ミトコンドリアに集積していた試薬が、細胞染色後の固定化や膜透過処理によってミトコンドリア以外の細胞質や細胞外へ移動することで、バックグラウンドの増加や蛍光シグナルの低下を起こします。MitoBright IMは、生細胞で染色した後の免疫染色の工程でもミトコンドリアに保持されやすい構造を有するため、免疫染色と併用する際の課題を解決する新しい色素です。

 

MitoBright IMでミトコンドリアを染色したHeLa細胞を固定化と膜透過処理後、小胞体のマーカータンパクであるKDEL抗体を用いた免疫染色法と共染色しました。また、蛍光画像の矢印(青色)で示した範囲において、各々の蛍光強度を測定しました(右図)。その結果、鮮明にミトコンドリアおよび近接する小胞体の形態を観察できました。
免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所

<検出条件>
MitoBright IM Red (赤) Ex: 561 nm, Em: 560-620 nm
KDEL抗体-Alexa 488 (緑) Ex: 488 nm, Em: 490-550 nm
スケールバー:10 μm

よくある質問

Q

MitoBright IM Red は DMSO溶液ですが、凍結融解を繰り返しても劣化しないのでしょうか?

A

小社では凍結融解を5回繰り返した溶液を用いても、染色が可能であったことを確認しております。
長期間保存を行われる場合は、小分けした後に保存することを推奨致します。

Q

細胞を薬剤処理した後にMitoBright IMで染色したところ、染まり方にムラが生じました。 対処方法を教えてください。

A

薬剤処理をする前にMitoBright IMで染色してください。
本色素はミトコンドリア膜電位に応じて集積する性質を持ち、著しく膜電位が低下したミトコンドリアには集積しません。

(参考)
HeLa細胞をFCCPによる処理前後でMitoBright IMで染色し、蛍光観察しました。
MitoBright IMで染色後にFCCP処理を行うと蛍光が観察されましたが、FCCP処理後に染色した場合は、蛍光が観察されませんでした。

免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所
 

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取扱条件

規格
性状: 赤紫色液体
含量: 試験適合
取扱条件
保存条件: 冷凍
危険・有害
シンボルマーク
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関連製品

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    ミトコンドリア膜電位検出キット

    JC-1 MitoMP Detection Kit

  • 免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所

    ミトコンドリア染色用色素 Green

    MitoBright LT Green

  • 免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所

    ミトコンドリア染色用色素 Red

    MitoBright LT Red

  • 免疫染色用ミトコンドリア検出蛍光色素 Red MitoBright IM Red for Immunostaining 同仁化学研究所

    マイトファジー検出キット

    Mitophagy Detection Kit

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所

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脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所Lipi-Blue

05 細胞染色用色素

Lipi-Blue

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所

  • 細胞染色用色素
  • 細胞機能解析

脂肪滴染色蛍光色素

  • 製品コード
    LD01  Lipi-Blue
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
10 nmol ¥19,900 345-09361
本製品の測定原理と使用例を示した論文を公開!!

 ※ 35 mm dish: 10 ~ 50 枚分

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所
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マニュアル

  • 取扱説明書 日本語
    脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所
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    脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所

技術情報

脂肪滴とその機能

脂肪滴は、トリアシルグリセロールやコレステロールエステルなどの中性脂肪が単分層のリン脂質一重膜によって取り囲まれた構造体です。脂肪滴は脂肪細胞のみに存在するわけではなく、すべての細胞に普遍的に存在しています。最近の研究から、脂肪滴はその表面に種々のタンパク質が結合し、体内の脂質代謝制御において重要な役割を担っていることが明らかになってきています1)。近年、脂肪滴とオートファジー2)、細胞老化3) といった細胞内現象との関連性も示唆されており、脂肪滴の形成・成長・融合・分解のメカニズムをより詳細に解明するツールが待ち望まれています。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所

1) T. Fujimoto et al., “Lipid droplets: a classic organelle with new outfits.” Histochem Cell Biol., 2008, 130(2), 263.
2) R. Singh et al., “Autophagy regulates lipid metabolism.” Nature, 2009, 458(7242), 1131.
3) M. Yokoyama et al., “Inhibition of endothelial p53 improves metabolic abnormalities related to dietary obesity.” Cell Reports, 2014, 7(5), 1691.

参考文献

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1) Y. Tatenaka, H. Kato, M. Ishiyama, K. Sasamoto, M. Shiga, H. Nishitoh and Y. Ueno, "Monitoring Lipid Droplet Dynamics in Living Cells by Using Fluorescent Probes", Biochemistry., 2019, DOI: 10.1021/acs.biochem.8b01071 .
2) S. W. Kima, C. R. Rho, J. Kim, Y. Xie, R. C. Prince, K. Mustafa, E. O. Potma, D. J. Brown, J. V. Jester, "Eicosapentaenoic acid (EPA) activates PPARγ signaling leading to cell cycle exit, lipid accumulation, and autophagy in human meibomian gland epithelial cells (hMGEC)", The Ocular Surface, 2020, DOI: 10.1016/j.jtos.2020.04.012.

よくある質問

Q

オレイン酸溶液の調製方法と細胞への導入方法を教えてください。

A

小社では以下の手順でオレイン酸溶液を調製して使用しました。

<オレイン酸ストック溶液>
必要な試薬
 ・BSA (ウシ血清アルブミン)
 ・オレイン酸
 ・0.1 mol/L Tris-HCl (pH 8.0)

調製手順
1) 0.1 mol/L Tris-HCl (pH 8.0)にBSAを添加し溶解する(BSA: 濃度 0.14 g/mL)。
2) 容器(ディスポーザブルの遠沈管など)にオレイン酸を入れた後、1)のBSA溶液を加えて回転振盪器を用いて混合する(オレイン酸濃度: 4 mmol/L)。*1
3) 2)の混合溶液を、ポアサイズが0.22 µmのシリンジフィルター(PTFE製)でろ過する。
4) 冷蔵保存して、都度、使用する。*2
  *1オレイン酸とBSA溶液を混合すると液体中に曇りを生じる場合がありますが、振盪を続けるとオレイン酸 とBSAの複合体が形成され曇りが消失します。
*2実験で用いる培地にオレイン酸ストック溶液を必要量を添加して、細胞へのオレイン酸導入に使用してください。
   
<細胞への導入方法>
1) 細胞を 5% CO2インキュベーター(37℃)内で、24時間培養する。
2) オレイン酸ストック溶液を添加した培地(オレイン酸の終濃度 200 μmol/L)に置換して、更に、24時間培養する。
3) その後、取扱説明書に従って、脂肪滴を蛍光染色して観察する。

 

Q

共染色時の推奨フィルターを教えてください。

A

ご使用の色素と励起波長に応じて、下記表を参照のうえ共染色に適したフィルターを選択ください。

励起波長
(共染色色素)
405 nm
(Hoechst, DAPI etc.)
488 nm
(FITC, GFP etc.)
561 nm
(Cy3, Rhodamine, RFP etc.)
633 nm
(Cy5, mCherry etc.)
Lipi-Blue Lipi-Blueの蛍光観察 Lipi-Blueは488 nm, 561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Green Lipi-Greenは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Greenの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Greenの蛍光観察 Lipi-Greenは561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため、何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Red Lipi-Redは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redは488 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、500-550 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redの蛍光観察 Lipi-Redは633 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、650-700 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Red Lipi-Deep Redは、405および488 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Deep Redは561 nmで若干励起されます。
Lipi-Deep Red由来の蛍光漏れ込みを抑えるため、560-610 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Redの蛍光観察
 
Q

蛍光が確認できない場合の対処法は?

A

蛍光が検出されない場合、幾つか要因が考えられます。
下記に示した項目を確認し、状況によっては最適化条件をご検討ください。

①励起・蛍光波長が色素の蛍光特性と合致していない。
製品HPに掲載の色素の蛍光スペクトルとお使いのフィルターを確認し、励起・蛍光波長が
合致しているかご確認ください。

②染色条件が最適ではない。
[試薬濃度]
– working solutionの濃度を下記の範囲で検討する。
Lipi-Blue, Lipi-Green:0.1-0.5 μmol/L
Lipi-Red:1-5 μmol/L

※上記条件でも蛍光が検出されない場合、更に高濃度で染色する。
Lipi-Blue, Lipi-Green:1-2 μmol/L
Lipi-Red:10-20 μmol/L

[インキュベーション時間]
– 通常は30分ですが、試薬添加後に1-2時間インキュベートする。

③固定化の条件が適していない。
細胞によっては染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。
その際は、「Q:固定化細胞への染色は可能ですか?」をご参照ください。

④脂肪滴が小さくて確認が困難。
細胞によっては脂肪滴が小さく、確認が困難な場合があります。
その際は、高倍率の顕微鏡での確認、又はオレイン酸処理した細胞によるポジティブコントロールを
評価されることをお勧めします。

Q

固定化細胞への染色は可能ですか?

A

固定化した細胞でも染色は可能です。固定化細胞の染色手順は、下記を参照ください。
※固定化処理にはパラホルムアルデヒド(PFA)をご使用ください。メタノール等のアルコール固定は、脂肪滴の構造に影響を及ぼす可能性があるため、お勧めしません。
※細胞によっては、染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。その際は、固定化条件を検討頂く必要があります。

○染色後に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HepG2細胞>
①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
②プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で15分インキュベートした。
③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
④4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

○染色前に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HeLa細胞>
①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
②4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
④プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で30分インキュベートした。
⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所

取扱条件

規格
性状:
純度(HPLC): 85.0% 以上
取扱条件
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脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Blue 同仁化学研究所

関連製品

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    脂肪滴測定キット

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    過酸化脂質検出蛍光試薬

    Liperfluo

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    DALGreen – Autophagy Detection

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    老化細胞検出キット

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脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

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脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所Lipi-Green

05 細胞染色用色素

Lipi-Green

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

  • 細胞染色用色素
  • 細胞染色用色素
  • 細胞機能解析

脂肪滴染色蛍光色素

  • 製品コード
    LD02  Lipi-Green
容 量 メーカー希望
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富士フイルム
和光純薬
10 nmol ¥19,900 342-09371
本製品の測定原理と使用例を示した論文を公開!!

※ 35 mm dish: 10 ~ 50 枚分 

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技術情報

脂肪滴とその機能

脂肪滴は、トリアシルグリセロールやコレステロールエステルなどの中性脂肪が単分層のリン脂質一重膜によって取り囲まれた構造体です。脂肪滴は脂肪細胞のみに存在するわけではなく、すべての細胞に普遍的に存在しています。最近の研究から、脂肪滴はその表面に種々のタンパク質が結合し、体内の脂質代謝制御において重要な役割を担っていることが明らかになってきています1)。近年、脂肪滴とオートファジー2)、細胞老化3) といった細胞内現象との関連性も示唆されており、脂肪滴の形成・成長・融合・分解のメカニズムをより詳細に解明するツールが待ち望まれています。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所
1) T. Fujimoto et al., “Lipid droplets: a classic organelle with new outfits.” Histochem Cell Biol.2008130(2), 263.
2) R. Singh et al., “Autophagy regulates lipid metabolism.” Nature2009458(7242), 1131.
3) M. Yokoyama et al., “Inhibition of endothelial p53 improves metabolic abnormalities related to dietary obesity.” Cell Reports20147(5), 1691.

参考文献

参考文献を表示する

1) Y. Tatenaka, H. Kato, M. Ishiyama, K. Sasamoto, M. Shiga, H. Nishitoh and Y. Ueno, "Monitoring Lipid Droplet Dynamics in Living Cells by Using Fluorescent Probes", Biochemistry., 2019, DOI: 10.1021/acs.biochem.8b01071 .
2) M. Oka, N. Kobayashi, K. Matsumura, M. Nishio and K. Saeki, "Exogenous Cytokine-Free Differentiation of Human Pluripotent Stem Cells into Classical Brown Adipocytes", Cells., 2019, 8, (4), 373.
3) A. Matsuda, I Mitsui, Y. Shimizu, T. Kanda, A. Ohnishi, M. Miyabe and Y. Itoh, "Establishment and characterization of a canine sebaceous epithelial cell line derived from an eyelid mass", J. Vet. Med. Sci., 2020, DOI: 10.1292/jvms.20-0179.

よくある質問

Q

オレイン酸溶液の調製方法と細胞への導入方法を教えてください。

A

小社では以下の手順でオレイン酸溶液を調製して使用しました。

<オレイン酸ストック溶液>
必要な試薬
 ・BSA (ウシ血清アルブミン)
 ・オレイン酸
 ・0.1 mol/L Tris-HCl (pH 8.0)

調製手順
1) 0.1 mol/L Tris-HCl (pH 8.0)にBSAを添加し溶解する(BSA: 濃度 0.14 g/mL)。
2) 容器(ディスポーザブルの遠沈管など)にオレイン酸を入れた後、1)のBSA溶液を加えて回転振盪器を用いて混合する(オレイン酸濃度: 4 mmol/L)。*1
3) 2)の混合溶液を、ポアサイズが0.22 µmのシリンジフィルター(PTFE製)でろ過する。
4) 冷蔵保存して、都度、使用する。*2
  *1オレイン酸とBSA溶液を混合すると液体中に曇りを生じる場合がありますが、振盪を続けるとオレイン酸 とBSAの複合体が形成され曇りが消失します。
*2実験で用いる培地にオレイン酸ストック溶液を必要量を添加して、細胞へのオレイン酸導入に使用してください。
   
<細胞への導入方法>
1) 細胞を 5% CO2インキュベーター(37℃)内で、24時間培養する。
2) オレイン酸ストック溶液を添加した培地(オレイン酸の終濃度 200 μmol/L)に置換して、更に、24時間培養する。
3) その後、取扱説明書に従って、脂肪滴を蛍光染色して観察する。
Q

共染色時の推奨フィルターを教えてください。

A

ご使用の色素と励起波長に応じて、下記表を参照のうえ共染色に適したフィルターを選択ください。

励起波長
(共染色色素)
405 nm
(Hoechst, DAPI etc.)
488 nm
(FITC, GFP etc.)
561 nm
(Cy3, Rhodamine, RFP etc.)
633 nm
(Cy5, mCherry etc.)
Lipi-Blue Lipi-Blueの蛍光観察 Lipi-Blueは488 nm, 561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Green Lipi-Greenは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Greenの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Greenの蛍光観察 Lipi-Greenは561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため、何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Red Lipi-Redは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redは488 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、500-550 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redの蛍光観察 Lipi-Redは633 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、650-700 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Red Lipi-Deep Redは、405および488 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Deep Redは561 nmで若干励起されます。
Lipi-Deep Red由来の蛍光漏れ込みを抑えるため、560-610 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Redの蛍光観察
 
Q

蛍光が確認できない場合の対処法は?

A

蛍光が検出されない場合、幾つか要因が考えられます。
下記に示した項目を確認し、状況によっては最適化条件をご検討ください。

①励起・蛍光波長が色素の蛍光特性と合致していない。
製品HPに掲載の色素の蛍光スペクトルとお使いのフィルターを確認し、励起・蛍光波長が
合致しているかご確認ください。

②染色条件が最適ではない。
[試薬濃度]
– working solutionの濃度を下記の範囲で検討する。
Lipi-Blue, Lipi-Green:0.1-0.5 μmol/L
Lipi-Red:1-5 μmol/L

※上記条件でも蛍光が検出されない場合、更に高濃度で染色する。
Lipi-Blue, Lipi-Green:1-2 μmol/L
Lipi-Red:10-20 μmol/L

[インキュベーション時間]
– 通常は30分ですが、試薬添加後に1-2時間インキュベートする。

③固定化の条件が適していない。
細胞によっては染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。
その際は、「Q:固定化細胞への染色は可能ですか?」をご参照ください。

④脂肪滴が小さくて確認が困難。
細胞によっては脂肪滴が小さく、確認が困難な場合があります。
その際は、高倍率の顕微鏡での確認、又はオレイン酸処理した細胞によるポジティブコントロールを
評価されることをお勧めします。

Q

固定化細胞への染色は可能ですか?

A

固定化した細胞でも染色は可能です。固定化細胞の染色手順は、下記を参照ください。
※固定化処理にはパラホルムアルデヒド(PFA)をご使用ください。メタノール等のアルコール固定は、脂肪滴の構造に影響を及ぼす可能性があるため、お勧めしません。
※細胞によっては、染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。その際は、固定化条件を検討頂く必要があります。

○染色後に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HepG2細胞>
①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
②プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で15分インキュベートした。
③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
④4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

○染色前に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HeLa細胞>
①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
②4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
④プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で30分インキュベートした。
⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

Q

Lipi-Greenはフローサイトメーターでも使用できますか?

A

Lipi-Greenではフローサイトでは使用できませんが、Lipi-BlueやLipi-Deep Redでは測定可能です。
数値化に便利な下記のキットもご用意いたしております。

品名                                                製品コード
Lipid Droplet Assay Kit – Blue            LD05
Lipid Droplet Assay Kit – Deep Red    LD06
 

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

取扱条件

規格
性状: 本品は、黄橙色~橙色固体である。
純度(HPLC): 85.0% 以上
取扱条件
SDSダウンロード
脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

関連製品

この製品に関連する研究では、下記の関連製品も使われています。

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

    過酸化脂質検出蛍光試薬

    Liperfluo

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

    脂肪滴測定キット

    Lipid Droplet Assay Kit – Blue

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

    オートファジー(オートファゴソーム)の検出試薬

    DAPGreen – Autophagy Detection

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

    老化細胞検出キット

    Cellular Senescence Detection Kit – SPiDER-βGal

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Green 同仁化学研究所

    乳酸測定キット

    Lactate Assay Kit-WST

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

上海金畔生物科技有限公司代理日本同仁化学试剂盒全线产品,欢迎访问日本同仁化学dojindo官网了解更多信息。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所Lipi-Red

05 細胞染色用色素

Lipi-Red

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

  • 細胞染色用色素
  • 細胞染色用色素
  • 細胞機能解析

脂肪滴染色蛍光色素

  • 製品コード
    LD03  Lipi-Red
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
100 nmol ¥19,900 349-09381

本製品の測定原理と使用例を示した論文を公開!!

※ 35 mm dish: 10 ~ 50 枚分

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所
試験成績書

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  • ご購入方法
  • お問い合わせ

マニュアル

  • 取扱説明書 日本語
    脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所
  • Manual English
    脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

技術情報

脂肪滴とその機能

脂肪滴は、トリアシルグリセロールやコレステロールエステルなどの中性脂肪が単分層のリン脂質一重膜によって取り囲まれた構造体です。脂肪滴は脂肪細胞のみに存在するわけではなく、すべての細胞に普遍的に存在しています。最近の研究から、脂肪滴はその表面に種々のタンパク質が結合し、体内の脂質代謝制御において重要な役割を担っていることが明らかになってきています1)。近年、脂肪滴とオートファジー2)、細胞老化3) といった細胞内現象との関連性も示唆されており、脂肪滴の形成・成長・融合・分解のメカニズムをより詳細に解明するツールが待ち望まれています。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所
1) T. Fujimoto et al., “Lipid droplets: a classic organelle with new outfits.” Histochem Cell Biol.2008130(2), 263.
2) R. Singh et al., “Autophagy regulates lipid metabolism.” Nature2009458(7242), 1131.
3) M. Yokoyama et al., “Inhibition of endothelial p53 improves metabolic abnormalities related to dietary obesity.” Cell Reports20147(5), 1691.

参考文献

参考文献を表示する

1) Y. Tatenaka, H. Kato, M. Ishiyama, K. Sasamoto, M. Shiga, H. Nishitoh and Y. Ueno, "Monitoring Lipid Droplet Dynamics in Living Cells by Using Fluorescent Probes", Biochemistry., 2019, DOI: 10.1021/acs.biochem.8b01071 .

2) M. Oka, N. Kobayashi, K. Matsumura, M. Nishio and K. Saeki, "Exogenous Cytokine-Free Differentiation of Human Pluripotent Stem Cells into Classical Brown Adipocytes", Cells., 2019, 8, (4), 373.

よくある質問

Q

オレイン酸溶液の調製方法と細胞への導入方法を教えてください。

A

小社では以下の手順でオレイン酸溶液を調製して使用しました。

<オレイン酸ストック溶液>
必要な試薬
 ・BSA (ウシ血清アルブミン)
 ・オレイン酸
 ・0.1 mol/L Tris-HCl (pH 8.0)

調製手順
1) 0.1 mol/L Tris-HCl (pH 8.0)にBSAを添加し溶解する(BSA: 濃度 0.14 g/mL)。
2) 容器(ディスポーザブルの遠沈管など)にオレイン酸を入れた後、1)のBSA溶液を加えて回転振盪器を用いて混合する(オレイン酸濃度: 4 mmol/L)。*1
3) 2)の混合溶液を、ポアサイズが0.22 µmのシリンジフィルター(PTFE製)でろ過する。
4) 冷蔵保存して、都度、使用する。*2
  *1オレイン酸とBSA溶液を混合すると液体中に曇りを生じる場合がありますが、振盪を続けるとオレイン酸 とBSAの複合体が形成され曇りが消失します。
*2実験で用いる培地にオレイン酸ストック溶液を必要量を添加して、細胞へのオレイン酸導入に使用してください。
   
<細胞への導入方法>
1) 細胞を 5% CO2インキュベーター(37℃)内で、24時間培養する。
2) オレイン酸ストック溶液を添加した培地(オレイン酸の終濃度 200 μmol/L)に置換して、更に、24時間培養する。
3) その後、取扱説明書に従って、脂肪滴を蛍光染色して観察する。
Q

共染色時の推奨フィルターを教えてください。

A

ご使用の色素と励起波長に応じて、下記表を参照のうえ共染色に適したフィルターを選択ください。

励起波長
(共染色色素)
405 nm
(Hoechst, DAPI etc.)
488 nm
(FITC, GFP etc.)
561 nm
(Cy3, Rhodamine, RFP etc.)
633 nm
(Cy5, mCherry etc.)
Lipi-Blue Lipi-Blueの蛍光観察 Lipi-Blueは488 nm, 561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Green Lipi-Greenは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Greenの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Greenの蛍光観察 Lipi-Greenは561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため、何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Red Lipi-Redは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redは488 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、500-550 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redの蛍光観察 Lipi-Redは633 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、650-700 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Red Lipi-Deep Redは、405および488 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Deep Redは561 nmで若干励起されます。
Lipi-Deep Red由来の蛍光漏れ込みを抑えるため、560-610 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Redの蛍光観察
Q

蛍光が確認できない場合の対処法は?

A

蛍光が検出されない場合、幾つか要因が考えられます。
下記に示した項目を確認し、状況によっては最適化条件をご検討ください。

①励起・蛍光波長が色素の蛍光特性と合致していない。
製品HPに掲載の色素の蛍光スペクトルとお使いのフィルターを確認し、励起・蛍光波長が
合致しているかご確認ください。

②染色条件が最適ではない。
[試薬濃度]
– working solutionの濃度を下記の範囲で検討する。
Lipi-Blue, Lipi-Green:0.1-0.5 μmol/L
Lipi-Red:1-5 μmol/L

※上記条件でも蛍光が検出されない場合、更に高濃度で染色する。
Lipi-Blue, Lipi-Green:1-2 μmol/L
Lipi-Red:10-20 μmol/L

[インキュベーション時間]
– 通常は30分ですが、試薬添加後に1-2時間インキュベートする。

③固定化の条件が適していない。
細胞によっては染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。
その際は、「Q:固定化細胞への染色は可能ですか?」をご参照ください。

④脂肪滴が小さくて確認が困難。
細胞によっては脂肪滴が小さく、確認が困難な場合があります。
その際は、高倍率の顕微鏡での確認、又はオレイン酸処理した細胞によるポジティブコントロールを評価されることをお勧めします。

Q

固定化細胞への染色は可能ですか?

A

固定化した細胞でも染色は可能です。固定化細胞の染色手順は、下記を参照ください。
※固定化処理にはパラホルムアルデヒド(PFA)をご使用ください。メタノール等のアルコール固定は、脂肪滴の構造に影響を及ぼす可能性があるため、お勧めしません。
※細胞によっては、染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。その際は、固定化条件を検討頂く必要があります。

○染色後に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HepG2細胞>
 ①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
 ②プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で15分インキュベートした。
 ③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
 ④4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
 ⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

○染色前に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HeLa細胞>
 ①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
 ②4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
 ③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
 ④プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で30分インキュベートした。
 ⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

Q

緑色フィルターに漏れ込みはありますか?

A

Lipi-Redは、市販品のNile Redに比べると漏れ込みは少ないですが、フィルター種や
励起光の強度によっては、緑色フィルターに蛍光が漏れ込む場合があります。

緑色フィルターを別色素で評価する際には、下記の点に注意してお使い下さい。
・緑色の蛍光フィルターは550 nm以下を選択する。
・励起光の強度を調整しながら、蛍光を検出する。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

取扱条件

規格
性状: 本品は、黒紫色~黒褐色固体である。
純度(HPLC): 85.0% 以上
取扱条件
SDSダウンロード
脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

関連製品

この製品に関連する研究では、下記の関連製品も使われています。

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

    脂肪滴測定キット

    Lipid Droplet Assay Kit – Blue

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

    過酸化脂質検出蛍光試薬

    Liperfluo

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Red 同仁化学研究所

    乳酸測定キット

    Lactate Assay Kit-WST

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

上海金畔生物科技有限公司代理日本同仁化学试剂盒全线产品,欢迎访问日本同仁化学dojindo官网了解更多信息。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所Lipi-Deep Red

05 細胞染色用色素

Lipi-Deep Red

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

  • 細胞染色用色素
  • 細胞染色用色素
  • 細胞機能解析

脂肪滴染色蛍光色素

  • 製品コード
    LD04  Lipi-Deep Red
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
10 nmol ¥19,300 342-09631

※ 35 mm dish: 10 ~ 50 枚分

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所
試験成績書

SDSダウンロード

  • ご購入方法
  • お問い合わせ

マニュアル

  • 取扱説明書 日本語
    脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所
  • Manual English
    脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

技術情報

脂肪滴とその機能

脂肪滴は、トリアシルグリセロールやコレステロールエステルなどの中性脂肪が単分層のリン脂質一重膜によって取り囲まれた構造体です。脂肪滴は脂肪細胞のみに存在するわけではなく、すべての細胞に普遍的に存在しています。最近の研究から、脂肪滴はその表面に種々のタンパク質が結合し、体内の脂質代謝制御において重要な役割を担っていることが明らかになってきています1)。近年、脂肪滴とオートファジー2)、細胞老化3) といった細胞内現象との関連性も示唆されており、脂肪滴の形成・成長・融合・分解のメカニズムをより詳細に解明するツールが待ち望まれています。

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

1) T. Fujimoto et al., “Lipid droplets: a classic organelle with new outfits.” Histochem Cell Biol., 2008130(2), 263.
2) R. Singh et al., “Autophagy regulates lipid metabolism.” Nature2009458(7242), 1131.
3) M. Yokoyama et al., “Inhibition of endothelial p53 improves metabolic abnormalities related to dietary obesity.” Cell Reports20147(5), 1691.

よくある質問

Q

共染色時の推奨フィルターを教えてください。

A

ご使用の色素と励起波長に応じて、下記表を参照のうえ共染色に適したフィルターを選択ください。

励起波長
(共染色色素)
405 nm
(Hoechst, DAPI etc.)
488 nm
(FITC, GFP etc.)
561 nm
(Cy3, Rhodamine, RFP etc.)
633 nm
(Cy5, mCherry etc.)
Lipi-Blue Lipi-Blueの蛍光観察 Lipi-Blueは488 nm, 561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Green Lipi-Greenは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Greenの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Greenの蛍光観察 Lipi-Greenは561 nmおよび633 nmでは励起されません。
そのため、何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Red Lipi-Redは405 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、400-500 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redは488 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、500-550 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Redの蛍光観察 Lipi-Redは633 nmで若干励起されます。
Lipi-Redの蛍光漏れ込みを抑えるため、650-700 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Red Lipi-Deep Redは、405および488 nmでは励起されません。
そのため何れの蛍光フィルターでもご使用いただけます。
Lipi-Deep Redは561 nmで若干励起されます。
Lipi-Deep Red由来の蛍光漏れ込みを抑えるため、560-610 nmの範囲内の蛍光フィルターをお勧めします。
Lipi-Deep Redの蛍光観察
Q

固定化細胞への染色は可能ですか?

A

固定化した細胞でも染色は可能です。固定化細胞の染色手順は、下記を参照ください。

固定化処理にはパラホルムアルデヒド(PFA)をご使用ください。メタノール等のアルコール固定は、脂肪滴の構造に影響を及ぼす可能性があるため、お勧めしません。
細胞によっては、染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。その際は、固定化条件を検討頂く必要があります。

 

染色後に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HepG2細胞>
①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
②プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で30分インキュベートした。
③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
④4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。

染色前に細胞を固定化した例 <実績細胞 : HeLa細胞>
①培地を除去し、PBSで二回洗浄した。
②4% PFA (in PBS)で5分間室温でインキュベートした。
③上清を除去し、PBSで二回洗浄した。
④プロトコル記載のWorking solution(in PBS)を細胞に入れ、37℃で30分インキュベートした。
⑤上清を除去し、PBSで洗浄後、観察。
 
 

Q

蛍光が確認できない場合の対処法は?

A

蛍光が検出されない場合、幾つか要因が考えられます。
下記に示した項目を確認し、状況によっては最適化条件をご検討ください。

励起・蛍光波長が色素の蛍光特性と合致していない。
製品HPに掲載の色素の蛍光スペクトルとお使いのフィルターを確認し、励起・蛍光波長が合致しているかご確認ください。

染色条件が最適ではない。
  [試薬濃度]
  working solutionの濃度を下記の範囲で検討する。
 Lipi-Blue, Lipi-Green:0.1-0.5 μmol/l
 Lipi-Red:1-5 μmol/l
 Lipi-Deep Red:0.1 μmol/l
 

上記条件でも蛍光が検出されない場合、更に高濃度で染色する。
 Lipi-Blue, Lipi-Green:1-2 μmol/l
 Lipi-Red:10-20 μmol/l
 Lipi-Deep Red:0.5 μmol/l

  [インキュベーション時間]
  通常は30分ですが、試薬添加後に1-2時間インキュベートする。

固定化の条件が適していない。
細胞によっては染色前後の固定化操作により、染色されない又は感度が弱くなる場合があります。
その際は、「Q:固定化細胞への染色は可能ですか?」をご参照ください。

脂肪滴が小さくて確認が困難。
細胞によっては脂肪滴が小さく、確認が困難な場合があります。
その際は、高倍率の顕微鏡での確認、又はオレイン酸処理した細胞によるポジティブコントロールを評価されることをお勧めします。

 

脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

取扱条件

規格
性状: 本品は、濃青色固体である。
純度(HPLC): 90.0% 以上
取扱条件
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脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

関連製品

この製品に関連する研究では、下記の関連製品も使われています。

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

    脂肪滴測定キット

    Lipid Droplet Assay Kit – Blue

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

    脂肪滴染色蛍光色素

    Lipi-Blue

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

    過酸化脂質検出蛍光試薬

    Liperfluo

  • 脂肪滴染色蛍光色素 Lipi-Deep Red 同仁化学研究所

    乳酸測定キット

    Lactate Assay Kit-WST

細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所

上海金畔生物科技有限公司代理日本同仁化学试剂盒全线产品,欢迎访问日本同仁化学dojindo官网了解更多信息。

細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所CFSE

08 ラベル化剤

CFSE

細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所

  • ラベル化剤

細胞質染色用蛍光色素

  • 製品コード
    C309  CFSE
  • CAS番号
    150347-59-4
  • 化学名
    5- or 6-(N-Succinimidyloxycarbonyl)fluorescein 3′,6′-diacetate
  • 分子式・分子量
    C29H19NO11=557.46
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
10 mg ¥22,000 341-06443
  • 細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所
試験成績書

SDSダウンロード

  • ご購入方法
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  • パンフレット 細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所 タンパク質架橋剤、ラベル化剤
    細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所

技術情報

注意事項

・本製品を粉末の状態で取り出し使用する場合、性状の性質上、静電気等の要因で容器内に付着し、取り出しにくい場合があります。
・容器内に付着し、取り出せなかった粉末に関しては、使用する溶媒を容器に入れ、溶かし出して使用してください。

参考文献

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参考文献

1) M. Bronner-Fraser, "Alterations in Neural Crest Migration by a Monoclonal Antibody That Affects Cell Adhesion", J. Cell Biol.1985, 101, 610. 
2) A. Nose and M. Takeichi, "A Novel Cadherin Cell Adhesion Molecule: Its Expression Patterns Associated With Implantation and Organogenesis of Mouse Embryos", J. Cell Biol.1986103, 2649. 
3) S. A. Weston and C. R. Parish, "New Fluorescent Dyes for Lymphocyte Migration Studies Analysis by Flow Cytometry and Fluorescent Microscopy", J. Immunol. Methods1990133, 87. 
4) C. K. Raymond, P. J. O'hara, G. Eichinger, J. H. Rothman and T. H. Stevens, "Molecular Analysis of the Yeast VPS3 Gene and the Role of Its Product in Vacuolar Protein Sorting and Vacuolar Segregation during the Cell Cycle", J. Cell Biol.1990111, 877. 
5) G. Radcliff, R. Waite, J. Lefevre, M. D. Poulik and D. M. Callewaert, "Quantification of Effector/Target Conjugation Involving Natural Killer(NK) or Lymphokine Activated Killer(LAK) Cells by Two-color Flow Cytometry", J. Immunol. Methods1991139, 281. 
6) S. A. Weston and C. R. Parish, "Calcein: a Novel Marker for Lymphocytes Which Enter Lymph Nodes", Cytometry199213, 739. 
7) L. S. D. Clerck, C. H. Bridts, A. M. Mertens, M. M. Moens and W. J. Stevens, "Use of Fluorescent Dyes in the Determination of Adherence of Human Leucocytes to Endothelial Cells and the Effects of Fluorochromes on Cellular Function", J. Immunol. Methods1994172, 115.

取扱条件

規格
性状: 本品は、白色~微黄色粉末でジメチルスルホキシド及びクロロホルムに溶ける。
純度(HPLC): 95.0% 以上
ジメチルスルホキシド溶状: 試験適合
NMRスペクトル: 試験適合
取扱条件
保存条件: 冷凍
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細胞質染色用蛍光色素 CFSE | CAS 150347-59-4 同仁化学研究所

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